放置されたスギやヒノキの単純な人工林を明るい針広混交林へと移し変えていく本格的な山仕事を実践して、早や24年が過ぎようとしている。
『持続可能な植えない林業』といわれるようにもなった。
世界的にみれば「近自然林業」森林のエコシステムを維持観察して自然の循環を有効的に利用する林業がその例である。
十数年前からは主に三重県いなべ市の山林に軸足を置いて微力ながら活動を続けてきた。
そこには山主さんたちが各々で山の心配をしながらも、それぞれの理由から具体的な手入れが出来ないで困っているという現状があった。
この取り組みに携わってきて分かったことは、山主さん自身が、やれば出来ると一歩踏み込んでくれるか否かで、将来の結果が変わってくるということだった。
それは行動に移す前に引き下がってしまいがちな山主さんに寄り添って共に活動することで道が開けることが裏付けになりました。
恩師 故)島﨑洋路先生(※)から直に山造りのこころや山主さんに寄り添うことの大切さを学ばせていただいた貴重な時間があったからこそだとつくづく感謝して想う今日この頃です。
2023.12.31
(※ 元信州大学農学部教授。保残木マーク法、列状間伐など独自の間伐法を用いて、日本全国の手入れが停滞している人工林の解消を目指し、「山の赤ひげ先生」と呼ばれた)
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