日時:2016年2月4日(木)13:00〜16:00
場所:いなべ市大安町宇賀
本日は、津市美杉町から三浦妃己郎さんにお越しいただき『月齢伐採と葉枯し乾燥』による講習会を開催しました。
同氏は、月齢伐採と葉枯し乾燥の研究を京都大学研究者と行い、また、実際に生産もしておられる方です。
参加してくださったのは、地元山主さん、里山ボランティア、森林と林業に関心のある方々10名と彩り豊かな顔ぶれでした。
先ず始めに、なぜ月齢伐採なのか(新月伐採ともいう)、月の満ち欠けによる影響と葉を付けたまま自然乾燥させる智恵とが相まって「腐り・燃え・寸法変化・虫喰い」が起き難い木材になるといわれることを資料を元に分かり易く解説しました。
今回は下弦の月から数えて4日経った月齢の日に実施しました。
また、この日は実際にスギの木を伐り倒し、葉枯らし乾燥の方法なども学びました。
普段見ることのできない20m近い木の先端部の梢を見ることができて参加したみなさんは貴重な経験をしました。
また、枝打ちの跡や材積の計算方法なども教えてもらい、木と山の資産価値がどれ程あるかという山の棚おろしも行ないました。
参加したみなさんからは、一同に「大変参考になった」「理解できた」と感想が出て、気づきと学びの時間となりました。
今後は、三ヶ月程度かけて乾燥させたスギがどの様に変化していくかを観察していく予定です。
参考文献:オーストリアの営林職員エルヴィン・トーマの著書「木とつきあう智恵」
ドイツで大反響、その後世界中に話題が広まりました。
◻︎ 三浦妃己郎さん プロフィール ◻︎
三浦林産 代表 NPO法人もりずむ 副理事
映画「WOOD JOB~神去なあなあ日常~」に出てくる中村林業社長のモデルです。
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